21世紀になっても、やっぱりイワンはバカだった。
独り者と、偏屈と。
テレビドラマでも小説でも、いい年して独り者でいるヤツは、物語のキーマンであることも多いが、だいたいよく言ってキャラ濃い目、どこか変人だったり偏屈に描かれがちなものだ。
我が国においては、統治上の都合だけでなくかように文化的にも、国民の最小単位は未だに個人じゃなく「家族」なのだ。
俺自身は、おせっかいな両親や親戚がいて適齢期になるとしつこく結婚を勧められた、などという経験は皆無で、恐らくは重度のアトピーだったからハナから「圏外」扱いだったのだろう。
そういう意味では、人目を憚らない青春時代を過ごさせてもらったが。
音楽仲間で俺と同じ世代の独り身男性に対しては、複数の友人たちがそんな身の上を心配する発言を何度か耳にしたこともあったが、この手の話題で俺の名前が出たことも、ないなぁ…まぁ本人を前に、する話でもないだろうけど(人望薄いし)。
ベートーベン/ピアノソナタ集
この流れで、無償に聴きたくて仕方なくなってしまった。
「月光」に加えて「熱情」、「悲愴」。いずれも多感な高校時代に初めて聴いて、衝撃を受けた曲。
都内の実家に帰れば、もちろん俺自身が持っているCDに加えて両親の所蔵音源も含めると、演者が違うのがごろごろ出てくるほどメジャーどころな曲ばかり。 続きを読む
「月光」に加えて「熱情」、「悲愴」。いずれも多感な高校時代に初めて聴いて、衝撃を受けた曲。
都内の実家に帰れば、もちろん俺自身が持っているCDに加えて両親の所蔵音源も含めると、演者が違うのがごろごろ出てくるほどメジャーどころな曲ばかり。 続きを読む